越後おぐに【くるまや】工房　（大鉄線）

【 紬 】
越後おぐに【くるまや】工房　（大鉄線）
　絹真綿を手紡ぎした、手紬糸を使用しているため、自然のおりなす優しくぬくもりのある風合が特徴です。手織りで織り上げた空気の入った柔らかな素材感に包まれます。何とも言えない心ぬくもる色彩が風合を醸し出しております。

　柿渋染とは、雪解けを待って、三年間寝かせた柿渋に原糸を数日間浸した後、良くさばき、天日で干します。最初は淡い色彩ですが、数日間風通しをすると独特の琥珀色に変化してゆきます。柿渋染で濃い色彩を得るためには、この過程を何回も繰り返し、丁寧に染めることによってやっと奥深い色彩が表現できる、大変手間のかかる技法です。この一手間かけた染が柿渋染の特徴である、こっくりとして深い風合を生みだしております。